千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

ヒラムシ

<編集履歴> 2021年04月17日公開、2021年06月15日見直し更新(第1回目、写真2~4追加)

 

 ヒラムシは扁形動物渦虫綱ヒラムシ目(多岐腸目)の動物で千葉県内房の磯で岩をひっくり返すとへばりついている。稀にヒラヒラと泳いでいるところを見つけることもある。目につくヤツの大きさはリラックスしている状態で全長35mm程度、横幅は25mm程度の楕円形をしている。厚さは1~2mm程度だ。

 生態写真を撮っても、写真の通り「生物だとは判らない」状況であることが多い(良く見つけたね!と誉めて欲しい)。このような生物は採取して白いバットに入れて撮影するべきなのだろうけれど、それは自分の撮影方針に反するのだよなぁ(できるだけ発見時のままで撮りたいと思っている)。 

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写真1 ニセツノヒラムシの一種Pseudoceros sp.?だろうか。全長30mm程度の楕円形、厚さ1mm程度。岩の上にへばりついていた。最初はクロシタナシウミウシDendrodoris fumata(別稿参照)か海底に沈んだ枯葉かと思ったが、何か違う・・・?つついてみてヒラムシと判明。通常は横480ピクセルで掲載しているが、ここでは大き目の680ピクセルで掲載する。流れるような白いスジは海中の濁り成分がスローシャッターのために流れて写っているもの。Pentax Optio WG-1、ISO400、1/100秒、f=3.8、手持ち撮影。トリミングあり。2021年4月16日、千葉県富津市上総湊駅周辺

 

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写真2 右側が頭部。触角(ツノ)が3対6本確認できるのでオオツノヒラムシだろうか。岩の裏にいたものを砂地に落として撮影した一種の「やらせ写真」だ。Pentax Optio WG-1、ISO400、1/200秒、f=3.8、手持ち撮影。トリミングあり。2021年4月27日、千葉県上総湊駅周辺

 

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写真3 左側が頭部。触角(ツノ)は本写真では良く判らないが、同時に撮影した他のショットから目立たないものが1対2本。イイジマヒラムシだろうか。ひっくり返した岩の裏にいたもので、岩ごと撮影しやすい場所に移動して撮影。オートフォーカスだが、何度撮ってもあまり良く合焦してくれない。Pentax Optio WG-1、ISO400、1/125秒、f=3.8、手持ち撮影。トリミングあり。2021年5月14日、千葉県浜金谷駅周辺

 

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写真4 浅瀬を歩いていたところ、ヒラヒラと泳いで来たヒラムシを手で掬い取って撮影。粒上の紋様から上記とは異なる種類のヒラムシと思われる(未同定)。Pentax Optio WG-1、ISO400、1/1,000秒、f=4.6、手持ち撮影、トリミングあり。2021年5月12日、千葉県上総湊駅周辺

 

【余談】

 ウミウシもヒラムシも近年(ここ15年くらい)になって急激に確認された種類が増えてきましたね。デジカメで初心者ダイバーでも容易に写真を撮れるようになってきたからでしょうか。DNA解析などの手法での分類が間に合わない様子ですので、名前も分類もドンドン変わっていっている感じがしてます。

以上