<本Blog掲載作品の作り方の例>
まずは一つの例を示してみましょう。2019年4月18日に鳥羽水族館で撮影したクリオネの写真を元にしてトリミングと補正の一例を示してみましょう。細かいことは後述します。原画の撮影データ:EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO3200, 1/80sec., f=8.0。手持ち撮影です。
写真1 手を加えていない原画です。画像サイズは3648×2432です。クリオネは中央にあるものの画面上方に偏った位置に来てしまいました。
写真2 画像処理ソフトのトリミング機能を使ってクリオネだけを大きく、中央になるように切り出します。画像サイズは1782×1188なので、原画の約1/4の部分を切り出したことになります。
写真3 画像処理ソフトの明るさ補正機能を使って適切なクリオネ本体の明るさを適切なものにします。さらにトーンカーブを適当に動かして背景を暗く落とすようにします。この作例では背景にあった薄い光の反射を目立たなくしています。
写真4 なんとなくソフトな感じ(ボヤ~とした感じ)の画像でしたので画像処理ソフトのシャープネス機能を使ってメリハリのある線の絵にします。またコントラスト調整機能を使って適切なコントラストを付け、より締まりのある絵にします。この辺りは個人の好み次第なので、写真3と比べてあまり変わらないと感じる方はやらなくても構いません。さぁ、これで掲載用の画像の出来上がりです!
画像の処理は画質調整(色補正、トーン調整、コントラスト調整)を行ってからトリミングをした方がやりやすいかもしれませんが、最終的にBlog掲載用に横480ピクセルにしてしまうと途中の画像修正過程に関わらず、最終作品は「あんまり変わらない」レベルになることが多いように感じています(笑)。なお、皆様がお使いのモニタ画面の性能にも大きく左右されます。他人の(より良い)モニタで見たらアラが目立つ、消したはずのものがまだ見えるなんてことは当たり前のように発生します。やっているとキリがないので、自分のモニタ画面でキレイに見えたら処理はお終い、程度にしておきましょう。
なお画質調整まではしなくとも、トリミングで撮影主題を明確にするだけ(例:写真1から写真2にするだけ)でも、ずっと良くなる作品がネット上には数多く見られるように思っています。「撮って出し」(撮ってそのまま貼り付け投稿する)にチョイと味付けすると「いいね!」の数が増えると思いますので、イロイロとご自身で試してみてください。
<画像修正のために使用しているソフト>
本稿執筆時点でボクが使っている画像処理のソフトはCanaon EOS70Dカメラを購入した際にくっついてきたDigital Photo Professionalを主に使用しています。初心者は画像処理ソフトで悩むことも多いようですが、このBlogで紹介したようなレベルの写真であれば専用のソフトを購入しなくても出来るんだということが判っていただければ十分です。
さらなる向上を望む方はご自身の望む方向に対応できるソフトを購入するなどして、次のステップに進んでください。
<写真のサイズ>
本Blogの写真は原画サイズが横1800~3600ピクセル程度であったものを横480ピクセルになるように縮小したりトリミングして貼り付けています。また縦位置写真の場合は縦が320~480ピクセルとなるようにしています(主として320ピクセル)。
ただし特別な理由により大きく見せたい場合には横680ピクセルにしています。また縦位置写真の場合は縦が580ピクセルとなるようにしています。
<修正の程度>
原画はJPEGで撮影していますので、手を加えると画質が大きく低下します。このためカラーバランスにはほとんど手をつけていませんが、明るさとトーンカーブは適宜変更しています。コントラストとシャープネスはかなり強めにかけており、小さい画面でもカチッとした硬めの画質になるようにしています。
いうまでもなくJPEGよりRAWで撮影した方が、のちのちの修正がしやすくなりますが、データ量が飛躍的に増えますね。もともと大した写真でないのでRAWで撮影しなくてもいいや、JPEGで修正できる程度でいいやという開き直りからJPEGで撮影しています。
<トリミング>
最大で原画の約1/32の大きさの部分を切出して掲載用の作品としていますが通常は上述の例で示したように原画の1/4~1/8程度までのトリミングです。大胆なトリミングですか?でも十分に見られるでしょ?掲載した作品のデータ欄に記載されたレンズを用いたら掲載写真(被写体が画面一杯になるようなもの)が撮れると思ったら大間違いですよ(笑)!なおトリミングの有無は写真ごとにデータを記載してあります。
以上
【編集履歴】
2020年03月18日 公開
2021年05月08日 見直し更新(第5回目、字句表現見直し)