千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

サヨリ

<編集履歴> 2020年4月2日公開、2020年9月28日見直し更新(第1回目)

 

 下あごが極端に長いことが特徴のサヨリ。刺身、寿司ネタ、塩焼き、干物とどれも淡白で美味しい魚。ただし刺身すると腹膜が黒いので見た目が少々悪くなる。腹膜が黒い理由は神奈川県立生命の星・地球博物館のサイトに記されている。少し長いが引用してみよう。

「1980年に出版されたD. M. Gatesの「Biophysical Ecology」によれば、多くの昼行性の脊椎動物では、生殖腺が色素を含む組織で取り囲まれていますが、夜行性の近縁種にはそれがないとされています。そして色彩に乏しい魚の腹膜は黒い一方、色彩豊かな魚のそれは透き通っていることがわかっています。これらのことから、黒い腹膜は、体壁を通過する紫外線から臓器を守るために役立っていると考えられています。(中略)サヨリは背中側からみると体が半透明で、昼間に海面直下を泳ぐため、こうした「日焼け対策」は、子孫を残すためにたいへん重要なことと考えられます。」

ほほう、日焼け止め対策なんですね。 

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写真1 EOS70D, EF18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO800, 1/80秒, f=5.6.手持ち撮影、トリミングあり。2018年7月23日、北海道 おたる水族館

以上