<編集履歴> 2020年9月26日公開、2023年4月13日 見直し更新（第4回目、目撃例追加、記載要領変更）
ヤマカガシRhabdophis tigrinusはハブ、マムシに次ぐ国内三毒蛇のうちの一種だ。しかし毒牙が口の奥にあって小さいこと、毒腺を絞り出す筋肉が発達していないため噛まれても毒が体内に入ることが少なかったことなどからハブやマムシほどの被害が生じておらず、1985年ごろまで毒蛇としては騒がれなかったヘビだ。しかし1972年、1982年、1984年頃に咬傷が元となる死亡例が報告されたことから「毒蛇」として認識されるようになった。
私自身は小学生時代に一シーズンほど飼育していたことがあるが、網の目から脱走してそれっきり。なお2019年6月には特定動物に指定され、愛玩目的での飼育が禁止されている（2020年6月施行）。水田周辺でカエルなどを捕食することが多いというので、そのシーンを狙っているのだが、近所の水田付近でみつけたことは無い。
写真1 ヤマガカシ（全長60-70cm程度）。千葉県内で轢死体はよく見かけるが、生体をみつけたのは初めての例。舌は出していなかった。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2020年11月23日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真2 写真1と同一個体の左頭部。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2020年11月23日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真3 写真1と同一個体の右頭部。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2020年11月23日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真4 写真1と同一個体の撮影時の全景。ヘビが細くて見にくいので横幅680ピクセルのサイズにして掲載。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2020年11月23日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真5 2021年シーズン初のヘビの撮影はこのヤマカガシ（80-90cm程度）だった。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2021年6月22日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真6 写真5の個体を側方から。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2021年6月22日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真7 ヤマガカシの轢死体（全長25-30cm程度）。2020年1例目。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/160秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングなし。2020年9月13日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真8 ヤマガカシの轢死体（全長20-25cm程度）。2020年2例目。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/160秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2020年10月5日、千葉県袖ケ浦市蔵波
【遭遇の記録】
2020年09月13日 袖ケ浦市久保田、轢死体（25-30cm程度）
2020年10月05日 袖ケ浦市長浦おかのうえ図書館近傍、轢死体（25-30cm程度）
2020年11月23日 袖ケ浦市久保田「旧鎌倉街道跡」、成体(60-70cm)
2021年06月22日 袖ケ浦市久保田ゴルフ場近傍、成体(80-90cm)
2022年は目撃無し
2023年04月06日 袖ケ浦市久保田、幼体（25cm程度）
以上
