<編集履歴> 2020年11月28日公開、2022年3月16日見直し更新(第1回目、記載内容見直し)
小湊鐵道株式会社の小湊鉄道線はJR内房線五井駅から房総半島を横断するように東側に向かって半島中央部の上総中野駅まで39.1kmを走る全線非電化の私鉄路線だ。沿線は五井駅周辺の住宅地からすぐに田園地帯となり、最後は山奥(!)を駆け抜ける車窓の変化と春の菜の花、桜、初夏の田んぼ、晩夏の稲穂、秋の紅葉やススキなど季節ごとの変化が楽しめる。このため週末の午前中に五井駅を出る列車(養老渓谷まで行く列車)は結構な観光客で賑わっている。車両はキハ200形に統一されていたが、2020年にJRを引退したキハ40形2両を入手し、2020年末頃ごろから営業運転を行っている。その後、さらに3両を入手したが、2022年3月時点ではまだ営業運転用には使われておらず、五井駅の留置線で眠っている。
写真1 冬場には晴天が続くが、青空と車両の朱色を画面に取り込むため、見上げる構図が多くなる季節でもある。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/1250秒, f=6.3。手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月21日、上総村上ー海士有木間
【キハ40】
営業車は1962年1月に営業運転を始めた気動車キハ200形に全て統一されている。いや、「いた」のだが、2020年5月末には老朽化した車両と交換するためにJR東日本を引退したキハ40形2両(元只見線のキハ40-202および2026)を購入した。これらの車両は2020年5月20日に小湊鉄道線のレールの上に据え置かれた。同年12月頃より営業運転を始める予定だ。
写真2 五井駅構内に停車しているキハ40。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/640秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2020年6月20日、五井駅構内
【トロッコ列車】
SL風のディーゼル機関車が牽引するトロッコ列車が2015年11月15日に登場した。現在では土日祝日に一日2~3往復ほど運転されており(区間運用あり)、五井駅を9:30ごろに出発する朝一便の人気は上々なように思える。
写真3 SL風ディーゼル機関車が牽引するトロッコ列車。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/800秒, f=7.1。手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月21日、上総村上ー海士有木間
【作例】
沿線にはいくつか有名な撮影場所があるが、それにはこだわらず、散歩のついでに撮影したショットを紹介しよう。
写真4 光風台駅近くの橋梁を渡るキハ200形。 EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO200, 1/1250秒, f=7.1。手持ち撮影、トリミングなし。2019年3月18日、上総山田ー光風台間
写真5 ススキと絡めて。 EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/800秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月21日、上総村上ー海士有木間
写真6 ススキと絡めて(その2)。 EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/800秒, f=7.1。手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月21日、上総村上ー海士有木間
写真7 ススキと絡めて(その3)。EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO200, 1/1250秒, f=5.6。手持ち撮影、トリミングなし。2020年11月21日、上総村上ー海士有木間
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