<編集履歴> 2020年12月28日公開、2020年09月05日見直し更新(第2回目、写真追加)
埼玉県の航空自衛隊入間基地にてR/W35を使用している場合、具体的には北向きに離発着をしている場合、お昼前後には機体真後ろからの光となる。この時には、なんらかの「味付け」をしないと「面白い写真」を撮ることが困難だ。
ここではいくつかの撮影手法を用いた際の結果を紹介してみよう。
読者の皆様のご参考となれば幸いです。
写真1 モノクロ写真モードで撮影した写真のようだが、これでもカラー写真だ。誘導灯と接近してくる機体(YS-11EA)を望遠レンズで絡める。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO100, 1/500秒, f=13, 手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月16日10:36AM。
写真2 曇天の日に白黒モードにして、誘導灯と上空を通過する機体(T-4)を標準ズームで絡める。EOS70D, EF18-55㎜F3.5-5.6 IS STM, ISO200, 1/2,000秒, f=6.3, 手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月12日10:35AM。
写真3 写真2のパターンをカラーで試みる。個人的には下手に色を出すより、写真2のように白と黒だけで決める方が「見応えがある」ように思っている。EOS70D, EF18-55㎜F3.5-5.6 IS STM, ISO200, 1/2,500秒, f=7.1, 手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月12日09:30AM。
写真4 モノクロ写真モードにしてアプローチするアプローチするT-4を真正面から狙う。EOS70D, EF400㎜F5.6L USM, ISO200, 1/1,600秒, f=8.0 手持ち撮影、トリミングあり。2019年11月12日09:44AM。
写真5 近づく機体(YS-11EA)の真下近くにまで寄って標準ズームレンズの広角側で撮影する。機体がブレる覚悟でプロペラの回転が判るように低速シャッターを切るか、機体ブレをなくすもののプロペラの回転も止める高速シャッターとするか?自分の腕と相談して撮影条件を定めよう。EOS70D, EF18-55㎜F3.5-5.6 IS STM, ISO200, 1/2,500秒, f=8.0, 手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月16日10:42AM。
写真6 写真5と同じ作画コンセプトで機体をC-1にして逆側から狙った例。EOS70D, EF18-55㎜F3.5-5.6 IS STM, ISO200, 1/1,250秒, f=5.0, 手持ち撮影、トリミングあり。2021年2月3日09:59AM。
写真7 大型の機体(RC-2)を標準ズームの広角側で一杯になるような位置で撮影し、パース(パーススペクティブ)を効かせるが、やや大味な感じがする作例。EOS70D, EF18-55㎜F3.5-5.6 IS STM, ISO200, 1/800秒, f=8.0, 手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月16日10:12AM。
いかがでしょうか。
自分の撮影スタイルはタキシングしてくる機体正面を順光で撮りたいという欲望もあるために滑走路端から離れて撮影することはあまりしていません。したがって降りてくる機体を「順光で後ろから撮る」ということは、ほとんどやっていないのが実情です。せいぜい正面を狙ったあと、機体の通過と共に振り向きざまにシャッターを押すくらいであって、「絵を作る」撮り方はしていません。そんな撮り方の中で、比較的マトモに撮れた作品を参考として貼り付けておきます。
写真8 写真1を撮影したあと、機体(YS-11EA)が通過した直後に振り向きざまにシャッターを切って得られたショット。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO100, 1/320秒, f=13, 手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月16日10:37AM。
以上