【編集履歴】 2021年1月8日公開、2022年3月30日見直し更新(第3回目、写真追加)
実家のある東京都杉並区の和田堀公園近辺では1970~1980年ごろにカエルと言えばヒキガエルであって、春先には大人のこぶし大のヤツが良く見られたものだった。
それが袖ケ浦(の長浦駅近辺)に引越してきてからはほとんど目にすることが無くなった。この辺りにはヒキガエルはいないのだろうか?などと思っていたが、2020年7月になってようやく目にすることができた。この近辺に生息するヒキガエルは二ホンヒキガエルBufo japonicus japonicusとアズマヒキガエルBufo japonicus formosusの可能性がある。その違いは目と鼓膜の位置と鼓膜の大きさとの関係で分類する・・・のだが、写真を見る限りでは鼓膜の大きさが判らない!そこで「とりあえず二ホンヒキガエル」としてタイトルをつけておく。
<分類の目安>
二ホンヒキガエル:眼と鼓膜間の距離は鼓膜の直径とほぼ同じ。鼓膜は小さい。
アズマヒキガエル:眼と鼓膜間の距離よりも鼓膜の直径の方が大きい。鼓膜は大きい。
写真1 体長3cm程度のヒキガエル。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=7.1。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2020年7月20日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真2 写真1をさらに拡大トリミングしてみたが、分類の手がかりとなる鼓膜はあんまりハッキリしない。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=7.1。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2020年7月20日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真3 写真1,2とはおそらく異なる個体だが、大きさは同じく体長3cm程度。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO800, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2020年7月15日、千葉県袖ケ浦市久保田
2021年シーズンには、ようやく大きなヒキガエルを見つけることができたが、逆に小さなカエルを見つけることができなかった。
写真4 側溝に落ちて逃げられなくなっていたヒキガエル。体長15cm程度。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年7月31日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真5 写真4を撮影した後に救出し、近くの湧水の脇にリリース。目と鼓膜の関係から体長15cm程度のアズマヒキガエルと思われる。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年7月31日、千葉県袖ケ浦市久保田
2022年3月28日に袖ケ浦市椎の森公園に行くと多数のヒキガエルが産卵中だった。昨年までの2シーズン「見られない!見つけられない!!」と騒いでいたのは何だったのだろう・・・?
写真6 アズマヒキガエル。アルビノとは言わないけれど、かなり黄色味の強い個体だったので、集中して撮影した。おかげで家に帰って写真整理をするとノーマルな個体のノーマルな写真をほとんど撮影していないことに気づいた。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=10。手持ち撮影、トリミングあり。2022年3月38日、千葉県袖ケ浦市椎の森公園
写真7 アズマヒキガエル。写真6と同じ個体だ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/320秒, f=10。手持ち撮影、トリミングあり。2022年3月38日、千葉県袖ケ浦市椎の森公園
写真8 背を向ける2匹のアズマヒキガエル。ピントを手前のカエルの目にあわせ、f=10まで絞って被写界深度を大きくしても奥の個体にはピントが合わない。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=10。手持ち撮影、トリミングあり。2022年3月38日、千葉県袖ケ浦市椎の森公園
写真9 池の浅い泥から顔を出すアズマヒキガエル。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/320秒, f=10。手持ち撮影、トリミングあり。2022年3月38日、千葉県袖ケ浦市椎の森公園
写真7 アズマヒキガエルの卵紐。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/320秒, f=10。手持ち撮影、トリミングあり。2022年3月38日、千葉県袖ケ浦市椎の森公園
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