<編集履歴> 2021年01月09日公開
東京湾アクアラインの木更津側沿岸にはいくつか潮干狩り場がある。
これら潮干狩り場のHPを見ると、天然のアサリだけでは需要を賄いきれないので放流している旨が書かれているが、アサリを食べるのは人間だけではない。ヒトデやツメタガイなども「餌」に群がってくることになる。そこで適宜駆除しているようだ。
2010年1月4日、正月早々にふと港に行って見たくなり、牛込漁港に行ったところ、ちょうどヒトデ駆除作業を終えたところであった。どうやら駆除されたヒトデは標準和名「キヒトデAsterias amurensis(注:下段参照)」のみのようだ。なんでも一匹いくらの補助金がでるようだが、その詳細を調べようとネット上の情報を漁ってみたが明確な事業名などは判らなかった。この年の前後ごろには東京湾でヒトデが大発生したという記事があったように思うので、その対応の一環だったのだろうか。
その後、ツメタガイの発生対策やウミグモ寄生対応などが行われていたハズなので、漁協とこまめに連絡を取り合っていれば、第三者的に「面白い」活動の一場面をみることができるかもしれない。
写真 水揚げされたキヒトデの詰まった網。この日は四網分が水揚げされていた。
(2010年1月4日撮影)
写真 クローズアップ。一見したところヒトデの種類は標準和名「キヒトデ」一種類のみだった。(2010年1月4日撮影)
【キヒトデの和名について】
1980年代頃までは「ヒトデ」が本種の和名として使用されていた。しかしヒトデ綱の総称としても「ヒトデ」(ヒトデ類)が使用されており、紛らわしいために「キヒトデ」と呼ばれ始めた。さらに本種の体色は「黄色とは限らない」ことから「マヒトデ」という名が提唱された経緯を持つ。2021年1月時点で「キヒトデ」と「マヒトデ」のどちらを優先的に使用することにしているのか、私自身は確認していない。しかしWikipediaの記載内容を引用する都合上、ここでは「キヒトデ」の名称を用いることにした。図書館にある数年前の図鑑などには「ヒトデ」「キヒトデ」「マヒトデ」が使用されている場合があることを覚えておいて欲しい。
「**年の**学会にて****ヒトデと呼ぶことに決まったよ」という情報をご存知の方がおられましたら、お教えいただけると助かります。どうかよろしくお願いいたします。
以上