千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

クロシタナシウミウシ

 クロシタナシウミウシDendrodoris fumataも内房では比較的よく見かける80mm程度まで成長するウミウシの仲間。全身が黒い(縁のみが薄い黄色)ため、写真は撮りづらく、あまり良い画像記録は残していない。岩場や岩場近くの砂地を動き回っていることが多い。内房では5月末から6月ごろにかけては複数匹を同一の場所でみつけることが多いが、生殖期なのだろうか。別稿で書いたマダラウミウシD.rubra(黄色地に黒い斑点のあるウミウシ)と同種ではないかとする研究者もいるようだ。このためクロシタナシウミウシの学名Dendrodoris fumataはマダラウミウシのシノニム(異名)となっている。

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写真1 砂地の浅瀬を這いまわる体長5~6cm程度のクロシタナシウミウシPentax Optio WG-1, ISO400, 1/1250sec. f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2020年6月7日、千葉県上総湊駅周辺

 

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写真2 砂礫の浅瀬を這いまわる体長5~6cm程度のクロシタナシウミウシPentax Optio WG-1, ISO400, 1/800sec. f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2017年4月16日、千葉県浜金谷駅周辺

 

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写真3 砂礫の浅瀬を這いまわる体長3cm程度の個体を正面気味に撮影。写真2の4年後の同時期に場所を変えての撮影だが、この時には3~4cm前後のやや小型な個体ばかりを比較的数多く目にすることができた。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/400sec. f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2021年4月16日、千葉県上総湊駅周辺

 

以上

編集履歴

2021年01月10日 公開

2021年04月17日 見直し更新(第3回目、写真3追加)