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海上自衛隊のP-3C哨戒機

<編集履歴> 2021年1月25日公開、2023年3月18日見直し更新(第1回目、写真追加)

 

 千葉県柏市にある海上自衛隊下総航空基地の第203教育航空隊には数機のP-3C哨戒機が配備され、乗員の訓練を行っている。P-3はもともとエレクトラという4発の旅客機を改造して造られたものでサイズは全長35.6 m、翼幅30.4 m、全高10.3 m。格安航空会社(LCC)でよく使われているエアバスA320が全長37.6m、翼幅34.1 m、全高11.8m(それぞれ仕様により若干異なる)なので、それよりも一回り小さいサイズと考えよう。主翼直後のお腹の下にソノブイを投下するための小さな穴が52個も開いていることと、お尻の先が細く長くなっていることが特徴だ。海上自衛隊では101機のP-3Cを調達したが事故や老朽化、他用途への転用などで2020年3月末時点で残るのは半数の50機だ。ほかに偵察機材や訓練支援用の機器を搭載するなどの派生型が13機存在している。

 乗員養成のための訓練飛行は一回の飛行時間が数時間に及ぶため、基地周辺でもあまり見る機会がない。ただし着陸訓練を集中的に行う際には接地しては再び上昇することを2時間近くひたすら繰り返している。年に一度の航空祭(例年9~10月頃開催)に行き、「撮り貯め」しておくと良いだろう。なお沖縄に行った際には那覇空港南側の見学デッキもしくは南側の搭乗口付近から駐機している機体を見られるので機会があれば行ってみよう。

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写真1 下総基地を離陸するP-3C。機体下面のソノブイ投下口が判る。EOS40D, EF70-200mmF2.8L IS USM, ISO100, 1/400秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2009年10月11日、千葉県柏市海上自衛隊下総基地

 

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写真2 航空祭にて物量投下を見せるP-3C。EOS40D, EF70-200mmF2.8L IS USM, ISO200, 1/500秒、 f=10。手持ち撮影、トリミングあり。2014年9月27日、千葉県柏市海上自衛隊下総基地にて

 

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写真3 航空祭にて正面のシルエットを見せるP-3C。EOS40D, 17-35mm, ISO100, 1/250秒, f=10。手持ち撮影、トリミングあり。2008年7月19日、千葉県柏市海上自衛隊下総基地にて

 

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写真4 沖縄の那覇空港展望デッキもしくは南側の搭乗口付近からは海上自衛隊那覇基地P-3Cが見える。EOS70D, 400mmF5.6L USM, ISO400, 1/800秒, f=7.1。手持ち撮影、トリミングあり。2017年12月8日、沖縄県那覇空港にて撮影

 

写真5 長時間洋上を低空で飛行するP-3Cは帰投するとシャワーを浴びて塩分を洗い落とす。運が良ければ航空祭の時にそのシーンを見ることができる。EOS70D, EF70-200mmF4 L USM, ISO100, 1/250秒, f=11。手持ち撮影、トリミングあり。2022年9月10日、八戸航空基地

 

以上