千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

カタクチイワシ

<編集履歴> 2021年04月17日公開、2021年05月08日見直し更新(第2回目、イロイロと変更)

 

 内房の岸壁で小さな群れをよく見かけるカタクチイワシ

 休日には都心エリアから来たと思われる家族連れが岸壁で釣りをしているが、その釣課を見せてもらうと大抵数尾は混じっている、ごく普通に見られる魚種だ。袖ケ浦市内のスーパーでは「背黒イワシ」という名前で売られていることもある。

【2020年4月25日の浜金谷】

 岩礁地帯で遊んでいるとカタクチイワシの群れが近づいてきた。見る間に数匹が飛び跳ね、近くの岩の上に。浅い潮だまりに入った個体を慌てて撮影するも、1分ほどでまた海に戻っていった。

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写真1 カタクチイワシPentax Optio WG-1, ISO400, 1/1500秒、f=4.2。手持ち撮影、トリミングあり。2020年4月25日、千葉県浜金谷駅周辺、水深3cm程度

 

【2021年2月13日の浜金谷】

 この日はフェリーターミナルから竹岡方面への1km以上の範囲に渡って周辺の岩の隙間に多くのカタクチイワシの死体がありました。砂浜では(場所によっては)波打ち際が鱗で覆いつくされるくらいの量です。サバか何かに追われて大群が浜に押し寄せたのでしょうかね。季節的なものもあるかと思い、書き残しておきます。

 その翌日だったかな、三宅島でイワシやサバが多量に打ち上げられてニュースになったのは。小魚が大量に打ち上げられることは「よくあること」だと思っているのですがね・・・。 

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写真2 潮だまりに閉じ込められていたカタクチイワシの群れ。この時期はプランクトンが少ないので水が澄んでいて綺麗に撮れる。 EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/500秒、f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2021年2月13日、千葉県竹岡ー浜金谷駅

 

【2021年4月28日の浜金谷】

 干潮前に浜金谷フェリーターミナル脇の漁港に行くとカタクチイワシの大群が押し寄せていた。群れが同じ場所をグルグル回遊していただけかもしれないけれど、数分に渡って岸壁から魚影が観察できるくらいでしたね。群れが通過したあとは海中に剥がれ落ちた多数のウロコがキラキラ光りながら舞っていて、とてもキレイでした。

 漁港の先の潮だまりではトンビの群れが超低空飛行して何かを採っています。

 近づいて見ると干潮で姿を現わした海藻の上に飛び乗ったカタクチイワシがバタバタしています。ザっと見た範囲(5m×3m程度)で50尾くらいいました(25尾数えて、その倍くらいという感覚)。トンビ達のお食事の最中にチョイとお邪魔して写真を撮らせてもらいましたが、そこから離れると直ぐに採餌を再開し、その後は10分もかからずに全て採りつくし、トンビの群れは去っていきました。

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写真3 海藻のうえでもがくカタクチイワシ。次々にトンビの餌となっていった。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/640秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2021年4月28日、千葉県浜金谷フェリーターミナル周辺

以上