千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

ハグロトンボ

<編集履歴> 2020年3月18日公開、2022年7月7日見直し更新(第4回目、写真追加)

 

【福岡と大分の県境にて】

 私は2010年4月から2012年3月までの2年間は福岡に居た。休日は九州各地を車でまわっており、夏場は特に川を堰き止めたり河原に作った「河川プール」を訪問するのを楽しみにしていた。その中で福岡県と大分県の県境付近にある小川の脇では数多くのハグロトンボが舞っていたので撮影を試みた時のショットを紹介しよう。

 木の葉にとまったトンボの目玉にマニュルモードでピントを合わせて撮影するが、EOS40Dに400㎜レンズを使って手持ちでシャッター速度1/250秒という条件は結構しんどい。だが個人的には画像が荒れるのでISO400より感度は上げたくないと考えているし、また装備が大掛かりになるので一脚や三脚は使っていない。このため何枚もブレたりピンボケした失敗作を撮っている。細かいことを気にしなければISO感度を1600程度にまで引き上げればシャッター速度を速くすることができて、ブレを防止できるのだが、今度は翅の動きが止まってしまうというジレンマに陥る。

さて結果はいかがだろうか。

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写真1 撮影に際しては背景が暗くなる場所を選んだ。もしかしたらコイツはミヤマカワトンボの褐色翅個体ではないかと思い始めている。EOS40D、EF400㎜F5.6L USM、ISO400、1/250秒、f=6.3、手持ち撮影。トリミングあり。2010年7月24日、福岡県と大分県の県境付近にて

 

袖ケ浦市内にて】

 海岸線より2~3kmほど内陸側となる当たりの川沿いには6月ごろから9月末頃までの間、ハグロトンボの姿を見ることができる。川から50m程度離れた草むらまで飛んでくることがあるが、この時には川沿いにいる時より撮りやすい場合が多い。

写真2 田んぼ脇に張り巡らされたイノシシ除けの電撃柵に止まったハグロトンボ。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=7.1。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年6月30日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

写真3 ハグロトンボが止まるときの時の姿勢は写真2のように翅を閉じるが、落ち着くとゆっくりと翅を広げてはパタッと閉じることを繰り返す。翅を開ききった瞬間がシャッターチャンスだ。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=10。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年7月7日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

写真4 正面から狙う。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年7月7日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

写真5 写真3と似た構図だが、こちらは正面上方から撮影したもの。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年7月7日、千葉県袖ケ浦市久保田

以上