<編集履歴> 2020年6月9日公開、2024年4月11日見直し更新(第10回目、2024年初の目撃例を追記)
トカゲ(ヒガシニホントカゲ)とカナヘビ(二ホンカナヘビ)は袖ケ浦市内でごく普通に見られる爬虫類だ。一般的にはトカゲの方が敏捷かつ神経質で写真を撮ろうと近づくとすぐに逃げてしまう。このため私の場合はキレイに撮れた写真が少ないのだな。一方でカナヘビはやや鈍くさく、近づいてイロイロなアングルで撮影しても逃げないイイ子だ。
【ヒガシニホントカゲ(Plestiodon finitimus)】
袖ヶ浦市のJR長浦駅周辺では普通に見られるが、すぐに逃げてしまうため写真を撮ることが難しい生物のひとつ。春先はコンクリート壁や石などの上で日向ぼっこしていることが多い(2024年には4月11日に、成体が枯木の上でまどろんでいた。これが2024年シーズンの初目撃例だ)。こんな時には身体が冷えていて動きも鈍いので撮影に向いている。かつてはニホントカゲと呼ばれていたが、2012年に東日本ーロシア沿海にかけて生息する種は別種のヒガシニホントカゲとして分離された。 ニホントカゲとヒガシニホントカゲの外見上の差異は素人の私には判らないが、近所で見られるトカゲは全てヒガシニホントカゲとしておく。
写真1 ヒガシニホントカゲの成体。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/640秒, f=6.3。 手持ち撮影、トリミングあり。2017年4月30日、神奈川県川崎市新百合ヶ丘駅近くにて
写真2 木の幹にいた個体。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/160秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年8月12日、千葉県袖ケ浦市椎の森公園
写真3 サクラの咲くころ、落ち葉を掻きわけて這っていたヒガシニホントカゲ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/320秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2022年3月28日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真4 日向ぼっこ中の幼体。ピントが目ではなく腕の辺りに合ってしまった。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2020年6月16日、千葉県袖ケ浦市長浦駅前
写真5 元気に動き回る幼体の撮影に成功! EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=6.3。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2020年9月4日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真6 法面にいた亜成体。 EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=7.1。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年8月12日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真7 サクラが満開になるころに法面にいた亜成体。チョコチョコと休みなく動き回るので数十枚撮影してピントが合ったのは数枚程度。 EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2022年3月28日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真8 ちょいと一休み。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月30日、千葉県袖ケ浦市蔵波
写真9 写真8と同じようなショットだけど、せっかく撮影したので掲載する。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/400秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2022年9月25日、千葉県袖ケ浦市久保田
【二ホントカゲPlestiodon japonicus】
もともと国内で「トカゲ」というと本種のことを指す。2003年に伊豆半島付近に生息するオカダトカゲが分離され、2012年にヒガシニホントカゲが遺伝子レベルでの解析の結果、別種として分離された。
写真10 ヒガシニホントカゲと外見上の差はほとんど無いニホントカゲ。厳密にはDNAを調べなければ分類できないと思うが、「兵庫県でみつけたのでヒガシニホントカゲではなく、ニホントカゲ」としておく。EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6 IS STM, IS100, 1/320秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2021年3月31日、兵庫県但馬空港
以上