<編集履歴> 2021年5月7日公開、2022年5月6日見直し更新(第1回目、お話追加)
大小のアメフラシを数多く見られる春の大潮の際に、少し色合いの異なるアメフラシを見つけた。あまり良い写真は撮れなかったが、どうやらアマクサアメフラシAplysia julinaのようだ。体は暗褐色から黄褐色で白斑が全くないヤツから全身を覆うような白斑があるヤツまで変異は多いという。
写真1 白い斑紋が全くないアマクサアメフラシ。ちなみに右が頭部だ。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/400sec. f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2020年3月26日、千葉県浜金谷駅周辺
写真2 こちらは白い斑紋が小さな楕円形になって全身に散りばめられた感じのアマクサアメフラシ。こちらも右が頭部だ。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/1,00sec., f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2020年3月26日、千葉県浜金谷駅周辺
【2022年5月4~5日】
2022年5月4日は快晴の大潮。干潮時間はお昼ごろと絶好の条件だったが上総湊の観察ポイントではかなりの風が吹いており、水面にさざ波が立っていた。おかげで水底はほとんど見えず、また水はかなり濁っていた。風が息をつく間に水底を見回すと、今年はアマクサアメフラシばかりが目に付く。普通のアメフラシもいたけれど、圧倒的に多いのは斑点の無い、茶色地のアマクサアメフラシだ。岩礁地帯から砂地にはい出てくると水のうねりに負けてゴロゴロ転がり、海藻や岩礁地帯にブチ当たると必死になってつかまるというような感じだったが、撮影できるような状態ではなかったので、早々に引き揚げた。
翌5日にリベンジとばかりに出かけると、海の状況は少しはマシになったものの、風があり、やはり水底は良く見えない。そんな中で驚いたことに、見つけられるのは普通のアメフラシだけ!昨日、あれほど見かけたアマクサアメフラシは3時間ほどの滞在時間中にわずか1頭しかみつけることができなかった。たった一日でこうも状況が異なるのか!と驚いたのでした。やはり海は面白いねぇ。
以上