千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

タツナミガイ

 タツナミガイDolabella auriculariaは漢字で書くと「立浪貝」だが、二枚貝や巻貝の仲間ではなくアメフラシの仲間だ。

 比較的大型種で、内房の海岸でも20㎝を超える個体をよく見ることができる。

「よく見ることが出来る」と書いたものの、目が慣れないと見つけるのはかなり難しい。一般的には紡錘形(頭部が細く、尾部にいくにつれて幅が広くなる)だが、体表は「海底のやや海藻が生えた岩のような色合いと見栄え」をしているからだ。クモガタウミウシとどちらが見つけやすいかというところで良い勝負だろう。触るとアメフラシに比べると固く、水から出してもかなり形を維持している(アメフラシに較べて、の話です)。いじりすぎると紫色汁を吐き出すので注意。

 6月初旬ごろに交尾をしてアメフラシの仲間特有の「海ソーメン」状の卵塊を作る(ただし色は青緑色であることが多いとのこと)。雌雄同体で頭部にペニスを持ち、これを雌役の個体の出水口の後ろ(後背部)の生殖孔に差し込み受精を行う。このため先頭「雌役」+「頭部雄役、尾部雌役」+「頭部雄役、尾部雌役」・・・・「雄役」尾部終端と2~6頭くらいが連なる姿を見ることもある。(アメフラシ類では良く見られる)

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写真1 交尾中のタツナミガイ。左側が頭部。画面右三分の一あたりの中央に出水口が見え、その右側には雄役となるもう一頭のタツナミガイ(の頭部)が乗っかっている。判るかなぁ?左側(雌役)の個体はこの時に25㎝程度の大きさだった。頭部には「触角」と「目(眼柄)」に見えるような突起があるが、この写真例ではほとんど伸びておらず「(それらは)無い」と言っても良い状態だ。Pentax Optio WG-1、ISO400、1/1,500sec.、f=4.6、手持ち撮影。トリミングあり。2021年6月12日、千葉県浜金谷駅周辺。

 

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写真2 写真1の交尾中のタツナミガイに接近して。左側の個体(雌役)の出水口付近と右側の個体(雄役)の頭部を拡大撮影してみる。左上部から中央部付近に見られる白い筋は海面の波の反射によるものだ。前述の通り、雄役の頭部には「触角」と「目(眼柄)」に見えるような「突起」は確認できなかった。Pentax Optio WG-1、ISO400、1/1,000sec.、f=4.6、手持ち撮影。トリミングあり。2021年6月12日、千葉県浜金谷駅周辺。

 

以上

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2021年6月13日 公開