千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

キヌバリ

<編集履歴> 2021年06月15日公開、2023年5月25日見直し更新(第1回目、写真追加)

 

 キヌバリPterogobius elapoidesは全長15㎝程度になるハゼ科の魚。内房の磯で見ることができる。

 眼の部分に1本、目の後ろから後頭部にかけて1本、それ以後の胴体部に6本または7本の黒い横帯が入る美しい魚だ。この胴体部の黒帯の数は太平洋側では6本、日本海側では7本と数が異なっており遺伝的形質もそれぞれ異なっているという。なお対馬海流津軽海峡を抜けたところで親潮の影響を受けて三陸方面に「南下」する。その影響で三陸付近では「日本海型の7本」のキヌバリが生息している。黒潮は千葉県銚子沖で東方に行ってしまうので、これに乗った「太平洋型6本」のキヌバリ茨城県北部福島県あたりでは見られなくなるようだが・・・。分布域はホントに重ならないのかな?また両タイプが交雑するとどちらになるのだろうか?時間があったら調べてみよう。

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写真1 太平洋側タイプの場合、魚体を上から見ると8本の黒い横帯が見える。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/1,250秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2021年6月10日、千葉県浜金谷駅周辺

 

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写真2 数匹が集まっている場所もある。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/1,250秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2021年6月11日、千葉県浜金谷駅周辺

 

【水族館にて】

 水族館では「河口付近の魚」としてアマモ、アミメハギ、ボラの子供、タツノオトシゴ、ナマコ、巻貝あたりがワンセットとなった展示水槽で展示・紹介されることが多いようだ。

写真3 水槽内のキヌバリ。EOS70D, EF18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO800, 1/60秒, f=5.6。手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月24日、新江ノ島水族館

以上