千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

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ショウジョウトンボ

 ショウジョウトンボCrocothemis servilia mariannaeの成熟した雄は見た目通りの「赤トンボ(赤い色のトンボの意味)」だが、文学的作品や童謡などの歌詞に記された「赤とんぼ」は(群生する・群れになって移動する)アカネ類のことを指すため、本種は含まない。和名は赤い猿「猩々」になぞらえて名付けられたとされている(注1)。袖ヶ浦市では時々目にする。レアというほどではないが、その他の「赤とんぼ」に比べると私自身の目撃例は少ない。

 二名法といわれる属-種を示した学名は3つのフレーズからなる。このことから判るように本種はタイリクショウジョウトンボCrocothemis servilia  serviliaの亜種だ。(原種の学名は亜種との比較を行わない場合には原種名のserviliaは繰り返さない(亜種名の部分を表記しない))

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写真1 真っ赤な「赤トンボ」だが、文学上の「赤とんぼ」ではないショウジョウトンボ。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0、手持ち撮影。トリミングあり。2021年8月30日、千葉県袖ケ浦市

 

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写真2 後ろから見たショウジョウトンボ。写真1と同一個体だ。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0、手持ち撮影。トリミングあり。2021年8月30日、千葉県袖ケ浦市

 

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写真3 斜め前から見たショウジョウトンボ。翅の付根付近の着色部分が確認しづらいが別なショットで着色部があることを確認している。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO400, 1/160秒, f=8.0、内蔵ストロボ発光、手持ち撮影。トリミングあり。2020年7月30日、千葉県袖ケ浦市

 

注1:「トンボのすべて」井上清・谷幸三 共著、トンボ出版(1999)p.33より

 

以上

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2021年09月05日 公開