<編集履歴> 2021年10月25日公開、2021年11月07日見直し更新(第1回目、写真追加)
クモヘリカメムシLeptocorisa chinensisは秋の草原、特に細長い葉の雑草の生えた草原によく見かける細長いカメムシだ。体色は頭部と胸部背面が緑で、翅は薄い黒色。全長は16mm程度、横幅は3mm程度以下といったところか。マクロレンズでない普通の中望遠レンズを使って昆虫撮影をやっている私にとっては小さくて大変撮りづらい虫だが、結構数多く見かけるので「袖ヶ浦で見かける生物」として紹介しないワケにはいかない。年に二回程度発生するそうだが、初夏ごろの発生期にはまだ草原でバッタの撮影をしようとは思ってないので個人的にはその発生に気づいてはいない。秋はバッタの成虫撮影を行うために草原に入るので「よく目にする」ことになる昆虫だ。
ちなみにイネ科の植物の汁を吸うので稲の害虫として有名であり、発生する個体数が多いというのも稲作農家にとっては迷惑な存在である。
写真1 クモヘリカメムシ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年10月18日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真2 クモヘリカメムシ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年10月18日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真3 クモヘリカメムシ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年10月18日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真4 上記写真1~3を撮影してから20日ほど経ってから現地を再訪すると、草原の雑草は全て刈り取られていた。最近は根までほじくり返すようで、産卵した秋の虫も全滅だろうなぁ。これは元草原の周辺にある植樹の葉の上にいたクモヘリカメムシ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年11月6日、千葉県袖ケ浦市久保田
写真5 2022年シーズンになって初めて撮影したクモヘリカメムシ。散歩途中で見かけることが多くなると秋が来たんだなと思うようになった。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年9月21日、千葉県袖ケ浦市蔵波
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