千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

サワガニ(市内各地、その他)

 <編集履歴> 2022年05月09日公開、2024年02月02日見直し更新(第8回目、C12点消滅)

 

 千葉県袖ケ浦市内の内陸部、おおむね国道16号線より陸側にはサワガニが生息している。この記事では別記事の「定点観察場所」以外の場所でみつけたサワガニの様子を紹介します。

「定点観察場所」の様子やサワガニに関する一般的な話題などは以下を参照ください。

サワガニ(定点観察報告編) - 千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

 

【観察地点C7】

 独自に設定したC7という観察ポイント。読者の皆様には申し訳ないけれど、詳細は非公開とさせていただく。この周辺は「サワガニ(定点観察報告編)」の場所よりも「正体不明の生物」(多分イノシシ)に荒らされることの多い場所だ。2021年秋ごろにカニ穴らしきものがあることに気づき、観察を続けていたところ9月末になってようやくサワガニが隠れていることが確認できた。しかしその後は2023年5月中旬になっても次の個体発見ができずにいる。「正体不明の生物」に喰われ尽くす方が早いか、自分が見つけて撮影する方が早いか・・・?

写真1-1 観察地点C7で見つけたサワガニ。「確かに居る」という証拠写真だが、その後、何度か訪問しているけれど新たな生息の証拠は見つけていない。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2021年9月25日、千葉県袖ケ浦市C7地点

 

写真1-2 写真1-1を撮影してから1年と9か月、ようやくC7観察点でサワガニを見ることができた。サワガニは夜行性なので日没後2時間くらいにライトを持って訪問すれば、恐らくは沢山見つかるハズだ。だけどこのC7観察点は夜間はチョイトばかり安全確保が難しい場所にあるので、対応策を考えてからでないと実行に移すことができずにいる。まぁ、サワガニが確かに居るということが確認できたので、あえて危ない場所に行く必要はなく、C7観察点のフォローはもうイイやという気持ちになっているのだが・・・。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2023年6月10日、千葉県袖ケ浦市C7地点

 

【観察地点C12】

※2024年2月1日にC12点を訪問したところ、法面の木々は切られ、山際の斜面は削られ、水路は埋め立てられていた。サワガニの巣のあった場所の一部は残されていたが、今後の工事次第ではコンクリートに覆われる可能性が高い。以下は2023年シーズンまでの”記録”として、当時の文章をそのまま残すことにする。

<記録文章>

 独自に設定したC12という観察ポイント。読者の皆様には申し訳ないけれど、こちらも詳細は非公開とさせていただく。ここは高台脇を走る水路の周辺で、2020年秋ごろからカニ穴らしきものがいくつかあることには気が付いていたが、穴を覗いてもカニの姿は見えず、本当にカニが居るのか、それとも他の生物の棲家となっているのか判別がつかなかった。2021年シーズンには穴を拡張する際に出したと思われる泥の塊が観察されたのでカニがいると強く感じていたが、一度も姿を見ないままに年が暮れた。2022年7月中旬となって、ようやくサワガニの姿を見ることができた。2023年5月4日には甲幅2cm程度のやや大きい青白色系サワガニを見つけたが穴の奥深くに隠れてしまい写真は撮影できなかった。「まだ居る」と分かっただけでもヨシとしよう。さて「居ることが分かった」ので集中して観察した(選択的に散歩コースに入れた)ところ、5月17日と5月19日にはいくつかのカニ穴でサワガニを確認することができた。夜間に観察を行えば巣穴から出て餌を探しているトコロも見られるのだろうが、今のところ「夕食の食材を購入するための散歩ついでに生物を観察する」というスタイルを変えようとは思っていないので、このあたりが観察できる限界だろうかね。

 2023年5月30日、ついに”意を決して”夜間撮影に挑戦してみた。現地に行くと、いるわ、いるわ!確かにサワガニが居るということが確認できたので、C12観察点での写真撮影はひとまず終了とするつもりでいる。

写真2-1 甲幅17~20mm程度のサワガニ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2022年7月14日、千葉県袖ケ浦市C12観察点

 

写真2-2 甲幅10~15mm程度の赤黒い色合いのサワガニ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月17日、千葉県袖ケ浦市C12観察点

 

写真2-3 甲幅25~30mm程度の茶色系のサワガニ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月19日、千葉県袖ケ浦市C12観察点

 

写真2-4 甲幅25~30mm程度のうす茶色系のサワガニ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月19日、千葉県袖ケ浦市C12観察点

 

写真2-5, 2-6 このままでは進展はないと意を決して21時過ぎにC12地点を訪問。100均で購入した小さなLEDライトで照らすと光の輪の中にいるわいるわ!14匹ほどを見つけて撮影することができた。ここに紹介するのはピントの良く合った2匹。共通データ:EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月30日21時過ぎ、千葉県袖ケ浦市C12観察点

 

写真2-7 私自身の夕食後にセミの羽化の様子を撮影するため「散歩」に出かけた。ついでにC12点に立ち寄ってサワガニの様子を確認。5~6匹見つけたが赤黒い色の個体は甲幅15mm程度の小さなもの1匹しか見られず、残りは全て青白系のカニだった。共通データ:EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2023年7月11日21時30分ごろ、千葉県袖ケ浦市C12観察点

 

【図書館周辺】

 袖ケ浦市の某図書館周辺には貯水池、遊水池、水路に川があって、いくらかの水棲生物を見ることができる。これらの環境のうちの、とある側溝では甲幅30~35mm程度のサワガニのメスが死んでいた。生きているカニはまだ見つけていないが、この大きさのカニがいるということは、もっと小さなヤツも付近にいるということだろう。観察を継続していきたいと思っている。他の記事内容から袖ケ浦市のどの図書館周辺のことであるかは容易に判るが、こちらも詳細は非公開とさせていただく。あしからず。

写真3 側溝で死んでいた甲幅30~35mm程度のメスのサワガニ。周辺で生きている個体を見つけるべく、観察を継続しようと思っている。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ使用、手持ち撮影、トリミングあり。2022年4月7日、千葉県袖ケ浦市某図書館周辺

 

【番外編その1:東大寺のサワガニ】

 奈良観光の際に東大寺脇の水路でみつけたサワガニ。近くを歩く地元住民の親子連れが「カニさん捕りに行こうか?」「うんっ!」などという会話をしていたので、この周辺にはそこそこの数のサワガニが生息しているものと思われたが、見つけたのはこの一匹だけだった。

写真4 奈良の大仏様(東大寺)脇の水路で見つけた甲幅30~35mm程度のサワガニ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/125秒, f=7.1。手持ち撮影、トリミングあり。2023年4月28日、奈良県東大寺

以上