千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

アカボシゴマダラ

<編集履歴> 2022年7月12日公開

 

 アカボシゴマダラHestina assimilisは翼を広げると55mm程度になる比較的大型のタテハチョウの仲間だ(タテハチョウの仲間ということは脚2本が退化しており、4本しかないように見えるということだな)。ベトナム北部から中国、台湾、朝鮮半島までの広い範囲で分布し、中国や韓国では里山的環境から都市部にまで広く見られる普通種だ。日本国内では分布末端の奄美大島周辺に固有の亜種である H. assimilis shirakiiが分布していた。

 しかし1995年以降には関東地方で中国大陸産の名義タイプ亜種 H. assimilis assimilis に由来したものと推定される個体群が発生しており、特定外来生物に指定されている。

アカボシゴマダラ / 国立環境研究所 侵入生物DB

 私自身が昆虫の撮影を真剣に始めたのは2020年からだが、袖ケ浦市内(JR長浦駅周辺)ではすでに「当たり前」のように見られるチョウとなっている。

写真1 アカボシゴマダラ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年9月27日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真2 写真1と同じ個体だったかな。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年9月27日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真3 側方から見たアカボシゴマダラ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年8月21日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真4 前方から見たアカボシゴマダラ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/160秒, f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年7月31日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真5,6 3cmほどの大きさのアカボシゴマダラの幼虫。棘のある肉茎状の触覚と胴体背部の4か所(4対)の肉棘が特徴だ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/160秒, f=7.1。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年6月30日、千葉県袖ケ浦市蔵波

以上