千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

トノサマガエルとダルマガエル

<編集履歴> 2022年8月13日公開

 

 1970年初頭ごろの東京・杉並区の子供の頭には「地が茶色で頭から尻にかけて1本の緑色の筋が走り、また目の後ろの両対側にも筋の走る、黒いまだら模様があるカエル」は全て「トノサマガエル」であった。現代の知識から振り返るとトノサマガエルは関東周辺には(人為的な移植を除き)分布しておらず、この頃見ることのできた「トノサマガエル」は恐らくダルマガエルの亜種である「トウキョウダルマガエル」であろう。Wikipediaによると日本爬虫両生類学会が推奨している分類と和名は次のようになるという。

Pelophylax トノサマガエル属
Pelophylax nigromaculatus トノサマガエル
Pelophylax porosus ダルマガエル
Pelophylax porosus porosus トウキョウダルマガエル
Pelophylax porosus brevipodus ナゴヤダルマガエル

 私の知識ではこれらの識別はできないので、かつての「トノサマガエル」、すなわち「地が茶色で頭から尻にかけて1本の緑色の筋が走り、また目の後ろの両対側にも筋の走る、黒いまだら模様があるカエル」をこの記事で取り上げる。

 ちなみに千葉県袖ケ浦市トウキョウダルマガエルが存在しているかどうかについては過去の生物調査結果などによる確認はしていないし、私自身、まだ見たことはない。「他の地域で見たことがあるよ」という程度の紹介としておこう。

写真1 石畳の上に座っていたカエル。目撃場所から”ナゴヤダルマガエル”か?などと思うが根拠はない。後日、判明したら書き直すつもりだ。EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6L IS STM, ISO400, 1/200秒, f=7.1。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年8月2日、愛知県幸田町郷土資料館

 

写真2 写真1と同じ個体。数回撮影したら草むらに逃げて行った。EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6L IS STM, ISO400, 1/200秒, f=7.1。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年8月2日、愛知県幸田町郷土資料館

 

写真3 鉄道写真を撮影中に近くの用水路で見つけた全長(鼻先からお尻まで)30~35mm程度の小型の個体。この時には同程度の大きさの個体を数多くみかけた。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=9.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2022年8月8日、岡山県総社市美袋(みなぎ)駅周辺

以上