<編集履歴> 2022年11月19日公開、2023年06月06日見直し更新(第1回目、見直し実施)
本州の大部分にいる「全身が緑色のカエル」は三種類と言われている。ニホンアマガエルとモリアオガエル、そしてこの記事で紹介するシュレーゲルアオガエルRhacophorus schlegeliiだ。 沖縄までを含めると「全身が緑色のカエル」の種類はハロウエルアマガエルやオキナワアマガエルなどなど数種類が加わるが、ここでは無視する。ニホンアマガエルとモリアオガエルは鼻先から目にかけて黒い紋様が入ることが多いが、ネット上の写真を見る限りではシュレーゲルアオガエルの場合には紋様が入るケースは比較的少ないように思う。
【袖ケ浦市内での観察状況】
2022年10月12日、袖ケ浦市内のB3と名付けた観察点では通常ナナフシモドキを探しているのだが、この日はヤツデの葉の上にきれいな緑色のカエルが休んでいた。この周辺ではニホンアマガエルはよく見かけるのだが、これは鼻先から鼓膜付近まで黒い紋様が入っているものがほとんどだ。だがこのカエルは全身緑色。明らかに「いつものとは異なる」姿をしていた。生物写真をそこそこ真面目に撮り始めて3シーズン目にして初めて見つけたシュレーゲルアオガエルだった。
なお「全身が緑色をしたカエル」三種のうち、モリアオガエルは袖ケ浦市内ではまだみつけたことが無い。
写真1-1, 1-2 袖ケ浦市内で初めてみつけたシュレーゲルアオガエル。体長は30mmほどだ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2022年10月12日、千葉県袖ケ浦市久保田
【参考:ニホンアマガエル】
比較対照用としてニホンアマガエルの写真を張り付けておきます。
写真2 こちらはニホンアマガエル。比較対象用の参考写真だ。体長は写真1の個体と同じく30mmほどで、鼻先が丸く、その鼻先から鼓膜あたりまで黒い紋様が入るのが特徴だ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2020年11月14日、千葉県袖ケ浦市久保田
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