千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

アカクラゲ

<編集履歴> 2023年3月18日公開、2024年7月11日見直し更新(第2回目、写真追加)

 

 春から晩夏ごろの内房の海岸には直径15cm程度の赤い筋の入ったクラゲが海岸に打ち上げられていることがある。アカクラゲだ。年や観察時期、観察場所にもよるけれど、感覚的にはおおむねミズクラゲ100に対して10くらいの割合で見つけることができる。

 アカクラゲは「刺すクラゲ」としても有名で、乾燥した触手の粉が鼻に入るとクシャミがでることから「ハクションクラゲ」の異名を持つ。これに目をつけた戦国武将の真田信繁(幸村)が、粉にしたアカクラゲを敵に投げつけ、くしゃみを連発させて困らせたという逸話があり、「サナダクラゲ」と呼ばれることもある(wikipediaより)とか、話が膨らんで忍者が持っていたとか。どこまでホントか調べてもいないけれど、逸話の詳細や本種の分類・生態などはネットで検索してみてください。

写真1 タイドプール内で、すでにお亡くなりになられていたアカクラゲPentax Optio WG-1, ISO400, 1/1,250秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2020年3月26日、千葉県富津市JR浜金谷駅周辺

 

 さて小さなアカクラゲも存在するハズだが、散歩の過程で見つけるのは小さなものでも傘の直径が5cm程度以上のものであり、それ以下の個体はまだ見つけたことが無い。真剣に探していないからという理由もあるのかな・・・(汗)。

 生きている個体は東京湾の各地の岸壁にて結構な頻度で見ているが、撮影できる程度にまで近づけるような条件はこれまでほとんど無かった。しかしある日、ある時、タイドプールにいる個体を見つけた。瀕死の状態であったが、まだ傘を膨らませたりしぼませたりしていた。刺されないようにビクビクしながら撮影した結果を紹介しよう。

写真2-1 タイドプールでみつけたアカクラゲPentax Optio WG-1, ISO400, 1/320秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2021年6月11日、千葉県富津市JR浜金谷駅周辺

 

写真2-2 写真2と同じ個体で側方からの撮影を試みる。触手が手に触れませんように!Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/200秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2021年6月11日、千葉県富津市JR浜金谷駅周辺

 

写真3 浮かんでいたアカクラゲの下に手を伸ばし、カメラを上に向けて撮影。触手が手に触れないよう十分に離れ、また離れ過ぎないようにしながら何回かシャッターを押した。Pentax Optio WG-1, ISO200, 1/1250秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2024年7月5日、千葉県富津市JR浜金谷駅周辺

 

【水族館のアカクラゲ

以下は各地の水族館で撮影したアカクラゲだ。

写真4 EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6L IS STM, ISO3200, 1/80秒, f=5.0。手持ち撮影、トリミングあり。2018年6月17日、葛西臨海水族園

 

写真5 EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6L IS STM, ISO1600, 1/80秒, f=5.6。手持ち撮影、トリミングあり。2023年4月16日、市立しものせき水族館「海響館

 

写真6 EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6L IS STM, ISO1600, 1/50秒, f=5.6。手持ち撮影、トリミングあり。2023年4月16日、市立しものせき水族館「海響館

 

写真7 EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6L IS STM, ISO1600, 1/50秒, f=5.6。手持ち撮影、トリミングあり。2023年4月16日、市立しものせき水族館「海響館

以上