<編集履歴> 2021年1月5日「イソギンチャク」の中の一項として公開開始、2024年6月12日見直し更新(第6回目、写真追加)
胴部の周囲に細かい緑色の粒が多数あるイソギンチャク。内房エリアでは2番目か3番目によく見られるイソギンチャクの仲間だろうか。最もよく見られるのはヨロイイソギンチャクで、これが感覚的には全目視数あるいは全観察地点(エリア)の75%程度だとすると、ミドリイソギンチャクとウメボシイソギンチャクは、それぞれ5~10%程度といったところだろう。群生している場所は少なく、こっちの岩の隙間に一個体、あっちの岩陰に一個体という感じで見つけることができる。一般的には(磯遊びシーズンの)同時期に周辺にいるヨロイイソギンチャクより一まわり以上は大きい。
写真1 ミドリイソギンチャク。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/250秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2020年6月7日、千葉県富津市JR上総湊駅周辺
写真2 チャーミングなお口元。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/800秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2021年5月4日、千葉県富津市JR浜金谷駅周辺
写真3 上に紹介した写真1や写真2とは触手の色が異なるが、どうやらこの写真のような柔らかな肉色のものが全国的には”標準”のようだ。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/60秒、f=5.3。手持ち撮影、トリミングあり。2012年2月4日、福岡県博多湾
写真4 身体の周囲に緑色の”イボ”が多数あるのがミドリイソギンチャクの名前の由来だ。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/800秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2022年5月3日、千葉県富津市JR浜金谷駅周辺
写真5 砂地の上に触手を広げていたミドリイソギンチャク。触手の端から端までで5cm程度とやや大型の個体だった。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/400秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2024年6月10日、千葉県富津市JR上総湊駅周辺
【フグを喰うミドリイソギンチャク】
磯遊びの最中にタイドプールで白いものを見つけた。近づいてみるとミドリイソギンチャクが7cmほど(推定)のクサフグの幼魚を食べているところだった。この大きさのフグを捕まえるのかねぇ?!弱っていた個体、もしくは死んだ個体をたまたま捕まえたのではないかしらん?もしくは先に現地を訪れた者の悪戯だろうか?ちょっと信じられない光景であったが、記録として紹介しておく。
写真5-1, 5-2 クサフグの幼魚を食べているミドリイソギンチャク。Pentax Optio WG-1, ISO400, 1/1500秒、f=4.6。手持ち撮影、トリミングあり。2024年6月8日、千葉県富津市JR浜金谷駅周辺
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