千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

ミノカサゴとハナミノカサゴ

<編集履歴> 2021年10月01日公開、2021年10月31日 見直し更新(第1回目、おたる水族館の写真追加)

 

京急油壷マリンパーク】

 2021年9月30日にて神奈川県三浦半島の先っちょにある水族館、京急油壷マリンパークが閉館した。私自身はマリンパーク周辺の磯に何度か通ってはシュノーケリングで生物観察をしていたけれど、最後に水族館に入館したのは2012年12月16日のこと。10年に一度、行くか行かないかの場所だったけれど残念に思います。ちょっと自分勝手かな。背後に人口の多い関東圏があるので近隣に葛西、サンシャイン、品川、八景島、江の島といくつか競合するような水族館はあっても地方の水族館に比べれば集客は容易だったのではないかと思うのですけどね。三浦半島先端エリアの観光開発としては失敗したということでしょうか。

 さて、そんなことを思いながら油壷マリンパークで撮影した写真を眺め、その中の一枚貼り付けておこう。

 こいつはミノカサゴです。ハナミノカサゴかどうかは今一つハッキリしていませんので、ミノカサゴと書いておきます。ミノカサゴといえば赤茶色と白の縞模様が標準かと思いますが、コイツは長期間飼育されて退色してしまったのか(あくまで個人的な思い込みです)、白黒模様になっていました。

 余談ですが、京急油壷マリンパーク周辺の磯では時々カメラやフィールドノートを持った方々が岩の隙間に転がってましたっけ(水深20~30cmくらいであっても観察するならマスクにシュノーケルつけて腹ばいになった方がやりやすいのです)。同じようなことをしている人はいるもんだなぁと思いながら、同じようなことをやっていました。

f:id:Unikun:20211001133443j:plain

写真1 いく分色褪せたミノカサゴ(多分)。Pentax Optio WG-1、ISO800、1/10秒、f=4.4、手持ち撮影。トリミングあり。2012年12月16日、神奈川県京急油壷マリンパーク

 

おたる水族館

おたる水族館ではミノカサゴとハナミノカサゴが一つの水槽に同居している。

識別点は次の通りだそうだ。(略称で表記する)

1) 尾ひれ:暗色斑があり縞々に見えればハナミノ、縞が無ければミノ

2) 下あごの腹側(下側):茶色の模様があればハナミノ、無ければミノ

3) 胸びれの軟条数:ハナミノは14~15本、ミノは12~13本

f:id:Unikun:20211031091954j:plain

写真2 上述の識別点からミノカサゴ。 EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO3200, 1/40秒, f=7.1。手持ち撮影。2021年10月29日、おたる水族館

 

f:id:Unikun:20211031094035j:plain

写真3 上述の識別点からハナミノカサゴミノカサゴと同じ水槽内に飼育されているので、よくよく見ないと区別できない。EOS70D, EF-S18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO3200, 1/40秒, f=7.1。手持ち撮影。2021年10月29日、おたる水族館

以上