千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

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ミナミコメツキガニ(沖縄)

<編集履歴> 2023年5月16日公開

 

 沖縄の干潟を眺めているとドンドン色合いが変わっていく。ミナミコメツキガニが砂の表面に付いた有機物を食べながら丸めていくのだな。数時間の間に「耕す」干潟の面積は相当なものだろう。

 景色の変化を記録するのはたやすいが、その作業者であるカニは非常に撮りづらい。沢山いるのだが甲幅はせいぜい10mm程度しかないうえ、近づくと直ぐにグリグリと身体をねじ込むようにして砂の中に逃げ込んでしまう。今回は右の足が一本欠けた個体を何とか撮影できた。この個体は薄青色(青白色とか青灰色ともいう)だったが、これは「冬甲羅」という秋口から春先にかけての色合い。写真1-7、1-8の群れは赤黒い(泥褐色ともいう)色合いで、こちらは「夏甲羅」と呼ぶそうだ。どうして体色変化が起きるのか、その理由やしくみは軽く調べた程度では見つからなかったので、おいおい調べて本文をUpdateしようと思う(まぁ、1年くらいはかかることでしょう)。

写真1-1~1-6 右側の足が一本欠落しているミナミコメツキガニ。水色なのは「冬甲羅」と呼ばれる秋口から春先にかけての色合い。共通撮影データ:EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0~10、手持ち撮影、トリミングあり。2023年4月25日、沖縄県うるま市

 

写真1-7, 1-8 ウジャウジャと湧き上がるように行動しているミナミコメツキガニ。夏甲羅と呼ばれる赤黒い(泥褐色ともいう)色合いだ。共通撮影データ:EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250~1/320秒, f=10~11、手持ち撮影、トリミングあり。2023年4月25日、沖縄県うるま市

 

写真1-9 干潟が現れる数時間の間に砂地の表面がドンドン「耕されて」いく。左側の色の濃くなった部分はミナミコメツキガニによって小さな砂の粒が造られた場所だ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=11、手持ち撮影、トリミングあり。2023年4月25日、沖縄県うるま市

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