千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

シブイロカヤキリ

<編集履歴> 2023年6月11日公開

 

 全長が50mm前後のクサキリ/カヤキリ/クビキリギスあたりの分類は(見慣れていないこともあって)苦手だ。おおむね「目の大きさ」と「目野先端から鼻先までの長さ」の比を比べ、また顔が黒っぽいかどうか、大顎の色が黒か赤(赤ならクビキリギス)かで他種との識別点としているのだが、分類の「精度」は今一つという気がしている。なおササキリの仲間も写真の顔つきだけを見ると似ているが、明らかに一回り以上小さいので見た瞬間に「違う」と分かる。

 5月のゴールデンウィーク明けごろから6月中旬ごろまで、JR内房線長浦駅近くの車道脇では夜になるとジィィィ~と鳴き続ける全長が50mm程度の茶色のバッタがいる。当初は「クビキリギス」に分類して記事にしていたが、やはりイロイロと違う。どうやらシブイロカヤキリではないかと思うようになった。

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写真1 長浦駅近くの街路樹の近くで5月GW明けごろからジィィィ・・・と甲高い音で鳴いていた雄。撮影日には力尽きる寸前という感じでトーンが低く、すり切れたような音になっていた。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/125秒、f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年6月9日、千葉県袖ケ浦市長浦駅

 

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写真2 写真1と同じ個体を右側面やや後方から撮影。画像を左に90度回転させ、トリミングでアップしてみる。暗い中でよくもここまでピントが合ったものだと我ながら驚いている(マニュアルフォーカスだよ)。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/125秒、f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2021年6月9日、千葉県袖ケ浦市長浦駅

 

写真3 2023年のシーズンに撮影した個体で翅を震わせてジィィィ~!と鳴いているところ。よくても1年に1回、一晩だけ、一個体だけしか撮影しない(夜間にライトを持って外出のはメンドウだから)。相変わらず暗い中でよくもここまでピントが合うものだと我ながら驚いている(もちろんマニュアルフォーカスだよ)。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒、f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月30日、千葉県袖ケ浦市長浦駅

 

写真4 写真3と同一個体。カメラ内蔵ストロボをバシバシ焚いて撮影していると、イヤ気がさしたのか鳴き止んで身体の向きを変えたところ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒、f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月30日、千葉県袖ケ浦市長浦駅

 

写真5 写真3および写真4と同一個体の顔付近の拡大写真。顔は黒く、大顎も黒い。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒、f=8.0。内蔵ストロボ発光、手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月30日、千葉県袖ケ浦市長浦駅

以上