<編集履歴> 2020年12月26日公開、2021年10月17日見直し更新(第3回目、文書見直し)
2020年12月18日には青春18きっぷとLCC、そして企画券「GoToHOKKAID乗り放題パス(写真1)」を使って北海道・旭川駅から幌別駅間を往復した際の様子を綴ってみる。
2020年にはコロナ感染者が増大している中、3月30日に稚内日帰り往復、8月19日には音威子府日帰り往復旅行をしているが、今回は旭川の病院を中心としたクラスターが発生しており自衛隊の医療派遣が行われる最中での訪問だ(批判は受けよう。コメント欄に書き残していってくださいな。ただし回答するつもりはない)。さらには12月15日ごろからこの冬最大級の寒気がやってくる気象条件となっており、実際16日ごろから22日ごろまでは岩見沢周辺で多くの列車が運休となった。当初は稚内往復を企んでいたのだが往路の旭川発06:03の321D列車の中から降雪状態を眺め、本数の少ない日中に雪が溜まって復路の稚内発18:04の4330D列車および乗継ぎの名寄発22:05、334D列車が運休することを恐れたため、幌別で折り返し列車に乗って旭川に戻ることにした。
写真1 GoToクーポンで購入できたフリーパス。
さて2020年12月18日(金)、これまで同様に旭川駅発06:03の稚内行321D列車に乗って出発だ。今回は稚内方面はキハ54-501、旭川方面がキハ40-1727の混合二両編成だ。
写真2 旭川駅5番線に停車中の321D列車、キハ54-501。
2021年3月に廃止予定の南比布は通過、北比布も光量が足らず、写真にならないと判断して眺めるのみ。06:59着の東六線駅(これも2021年3月廃止された)に到着する頃からはなんとか明るさが増してきて撮影可能な状況となった。夏には一人しか乗ってこなかった東六線駅だが、今日は学生二人が乗車してきた。そのうち一人には見覚えがあった。夏に来た際に乗ってきた子だろう。
写真2 2021年3月廃止された東六線駅からは学生二人が乗車した。
名寄駅には07:45着。ここで後ろ側のキハ40は切り離される。これより先はキハ54だけの単行運転となり、幌延までの間は列車番号が4323Dとなるのは前回と変わらない。学生たちで混みあっていた車内も10人程度となる。夏よりもやや多い感じだ。旅行者は自分を含めて4人かな?
ここで列車の前面に付着する雪の量よりも、後ろ面に巻き上げた雪が付着する量の方が多いことに気が付いた。さて名寄到着後に跨線橋を走り抜ければ2分後の07:47に発車する上り「快速なよろ2号(3320D)」の発車を撮れるのだが、走って雪で滑って転んでも面白くないし、降雪のために撮影条件は劣悪。このため発車は撮影せずに眺めるだけとした。
写真3 名寄駅で後ろのキハ40-1727を切り離し、列車番号は321Dから4323Dに変わる。
宗谷本線のどこかで排雪列車と交換するハズ。その情報を調べてくるのを忘れてしまったのだが、雄信内駅で交換するところを何とかカメラに収めることができた。実際に稼働しているトコロを撮りに行きたいのだが、今回の旅行の服装では全く役に立たない(この服装では遭難するのがオチ)ということだけは判った、実感した。
写真4 雄信内駅にてラッセル車と交換(10:04)。
列車の窓は汚れており、出来れば開けて撮りたいが、真冬にそんなことはできない。せめて扉が開いた瞬間を狙ってみる。宗谷本線の多くの駅では列車は扉を「開けて閉めるだけ」。完全に開いている時間は5秒とない。扉の前でしゃがんでカメラを構えて待ち、扉がガラっと開いたら瞬時に構図を見極めてパチリと撮って、ガラっと扉が閉まる。そんなパターンを数駅で繰り返してみた。
写真5 2021年3月に廃止された安牛駅(10:21)
上り4326D列車との交換は11:17に豊富駅で行われるが、交換時間は1分もない。ここで乗り換えようとすると走って滑って転ぶ様子が容易に想像できたので、その手前で乗り換えることにする。一つ手前は下沼駅で11:04に到着して11:26に上り列車に乗れれば良い。が、もし「雪で運休」「鹿とぶつかって遅延」となると、何もない駅で凍えて過ごすことになる。次の列車は8時間後だ。そこでもう一つ手前の幌延駅(有人駅)で乗換をすることにした。結果的にはこの判断は正しかったと思う。待合室は暖かくされていたのだから。
4323D列車はほぼ定刻に幌延に到着。ここで21分停車したのち、列車番号を4325Dと再度変えて稚内を目指すが、降雪がひどいこともあって見送るのみ。
写真6 吹雪の中の幌延駅。中は暖かくて天国だ。
さあ戻ろう。
上り4326D列車は定刻11:34に到着するも、ここで交換する下り特急宗谷(51D)が20分程度遅れているとのことで到着を待つ。乗客は自分を含めて5人だった。
写真7 幌延駅で下り特急宗谷を待つ上り4326D列車。この時、雪は止んでいた。
写真8 4326D列車に寄って撮影。
写真9 反対側のホームより4326D列車を撮影。
再び激しく降り始めた雪の中、28分遅れで特急宗谷(51D)が到着した。内装が豪華な261系5000代の「はまなす」編成だった。 ちなみにJR北海道の基準では30分未満の遅れは遅れとはみなさないのでネットの列車運行情報には反映されない。30分以内の遅れに関する情報はTwitterなど利用者側からの発信が頼りになる。
写真8 定刻11:45に対して28分遅れの12:13に入線した特急宗谷(51D)。
上り4326D列車内では基本「乗り鉄」に徹して、写真は撮らずに車窓からの眺めを楽しんでいたが、2021年3月廃止予定の北星駅周辺で少しだけ陽が差してきた。これはっ!と慌ててカメラを掴み、特徴ある北星駅の待合室を撮って本日の撮影は終了。名寄駅では5分ほど到着と乗継便の発車が遅れたが、旭川駅到着は定刻の15:55となっていた。到着後には隣接するイオンでお弁当と総菜、お酒などを買ってホテルに戻る。
写真9 来春廃止予定(2020年3月廃止)の北星駅の特徴ある待合室を車窓越しに撮影する。これも見納めだ。
この日、結果論からいえば稚内発18:04の4330Dを利用しても問題なく旭川に戻ることができた。もっとも20分くらい遅れたらしいのだが・・・。来春廃止となる徳満駅は見ることができなかったが十分だろう。
以上