千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

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サナダヒモムシ(沖縄)

<編集履歴> 2023年04月26日公開

 

 沖縄県北東部の国頭郡国頭村楚洲の磯でみつけたサナダヒモムシBaseodiscus hemprichii。ネットの水産無脊椎動物図鑑によると紐形動物門 NEMERTEA担帽綱異紐虫亜綱Pilidiophora Heteronemerteaバレンシニア科Valenciniidaeに属するとされているが、30年ほど前の本では分類が若干異なっているね。本種もイロイロと研究されて分類が変わってきているのだろうということはわかるのだけれど、本記事執筆時点での「最新分類」は分からないので「紐形動物門」以下は参考程度としておく。本種は紀伊半島以南に見られるそうだが、ネット上でのウンチクは少ないようで・・・。投稿例をザっと探してみると沖縄ではシュノーケリング・ダイビングでほぼ周年観察されているようですが、「磯遊び」の最中での目撃例はあまり無いようです(2023年4月26日時点)。やや潮間帯の下部付近より深い所に生息しているのかな。和名のサナダ・・・は(ヒトの腸内に寄生する)サナダムシからきているのでしょうかネ?などと勝手に思ってます(そのうち図鑑等で調べてみよう)。

・参考URL:水産無脊椎動物図鑑 [紐形動物門] | 水産無脊椎動物研究所

 

 とにかく潮の引いたお昼過ぎ、水深数cm~10数cmほどの潮だまりの中でコイツはうごめいていた。伸びきっている時で全長30cm程度、幅2~3mm程度の大きさだ。天然環境下では「紐形動物門」の生物は生まれて初めて見たと思う。「おおっ!こ、これはっ!!」と少しばかり興奮してしまいました。

写真1-1~1-5 浅い潮だまりにいたサナダヒモムシ。水面上より撮影しているショットは水面反射があるために部分的に白っぽくなっている。カメラの性能上、周辺部に行くほど「流れる」感じに撮れてしまうので、見やすさの異なる複数の同じようなショットを掲載した。撮影共通データ:Pentax Optio WG-1、ISO200、1/1,500秒(1-4のみ1/1,250秒)、f=4.6、手持ち撮影。トリミングあり。2023年4月24日、沖縄県国頭郡国頭村楚洲にて

以上