千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

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オオセ

<編集履歴> 2023年5月25日公開

 

 オオセ Orectolobus japonicusはテンジクザメ目オオセ科に属する全長1mほどになる底生性のサメだ。かつては日本近海には3種類のオオセが報告されていたが、2008年に「クモハダオオセ O. maculatus 」と「カラクサオオセO. ornatus 」は存在しないとの発表があり、「日本近海に分布する唯一の種」となった。

Tomoaki Goto (2008). “Revision of the wobbegong genus Orectolobus from Japan, with a redescription of Orectolobus japonicus (Elasmobranchii: Orectolobiformes)”. Ichthyological Research 55: 130-144.

(以上はWikipediaからの受け売りだ。私自身が論文を読んだワケではない。)

 

 オオセは各地の水族館でよく展示されているが、大水槽の底に沈んでいたり、深海性魚類と共に暗い水槽内に展示されていることが多いため、「目にする機会は多いが写真は撮りづらい生物」の一つかと思う。比較的マトモに撮れた写真を紹介しようと思う。なお私自身は2021年の初夏頃、浜金谷の漁港の岸壁の下(水深5m程度かな)に沈んでいる魚体を見たことがある。恐らくは混獲されたのち、水揚げ時に廃棄された個体だろう。Wikipediaには「食用となる」と書かれてはいるが、1~2尾が混獲された程度では扱いに困るというのが実情ではないだろうか。

写真1 オオセ。背景が真っ暗で魚体に白色光が当たっているような条件だと「良い絵」が撮れそうな気がしてつい何回もシャッターを押してしまう。EOS70D, EF18-55mmF3.5-5.6 IS STM, ISO800, 1/40秒, f=7.1。手持ち撮影、トリミングあり。2023年5月24日、新江ノ島水族館

 

写真2 明るい水槽にいたオオセ・・・だと思っていたが、写真1と比べると目の周辺やヒゲの形状が異なるように見えるので、他の底生サメの仲間と混同しているかもしれない(個体変動の範囲内かもしれないが)。そのうち図鑑等で調べて確認しておく。いつのことになるかは確約できないけれど。Nikon Coolpix3200(E3200), ISO50, 1/10秒, f=2.9。手持ち撮影、トリミングあり。2005年12月5日、大阪海遊館

以上