千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

ジョロウグモ

<編集履歴> 2022年11月24日公開、2022年11月26日見直し更新(第1回目、文章見直し)

 袖ケ浦市で見られる「黄色と黒の縞模様」を持ち、「網を張る」クモはおおむね三種類いる。コガネグモナガコガネグモ、そして本記事で紹介するジョロウグモだ。

 ジョロウグモTrichonephila clavataに関するウンチクの詳細はWikipediaやそのスジの専門の方のサイトを見ていただくことにして(サラリと他力本願モード)、散歩途中での見分け方は概ね次の通りだろうか。

・秋口になると立派なクモの巣を貼っている。

・腹部は幅の狭い楕円形で黄色と黒~灰色の横帯が入るが、全体的に白っぽい。薄く灰色をオーバースプレーしたような感じの色合いとなっている。

・腹部のお腹側に赤色の班がある。

・雄と雌の大きさに差がある(性的二形を示す)。雌は大きく20~35mm程度だが、雄は15~20mm程度でほっそりとしている(大きさは参照する図鑑やHPにより数mm程度異なるが。まぁ、こんなモンだ程度に見てやってほしい)。・・・ということで写真に撮りやすいのは大型の雌であることが多い。このため「散歩途中に取り合えず撮っておいた」写真のほとんどは雌を写したものであった。キチンと生物写真を撮るならば性的二形があることを理解して「撮りにくい小さくて細身の雄」もしっかり撮っておかないといけないね。こんな感じに見られるよ、という写真を紹介しておこう。

写真1-1, 1-2 同一原画からのトリミング写真だが、写真1-2では腹部の模様がよく分かるよう大きく切り取ってみた。「黄色と黒」の横じまだけれど、白っぽくなっているので「薄黄色と灰色」の横じまに見える。腹側に赤色の班がある。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2022年10月8日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真2 EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2022年10月9日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真3 写真2と似たようなアングルで別の個体を撮影し、思いっきり拡大してみた。 EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/200秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2022年10月26日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真4 こちらはホッソリしているが、これでも雌。雄はもっと小さく、色も褐色がかる。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2022年10月9日、千葉県袖ケ浦市蔵波

 

写真5 イトトンボを捕まえた。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2021年11月5日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

写真6 ホッソリとした身体つきの個体(雄?)の腹部側を大きく切り取ってみた。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/400秒, f=8.0。手持ち撮影、トリミングあり。2020年11月26日、千葉県袖ケ浦市久保田

以上