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【雑談】「千葉の昆虫図鑑」のナナフシの記載について

<編集履歴> 2023年7月19日公開

 

先日、千葉駅近くの本屋で2023年6月発行の「千葉の昆虫図鑑」をチョイト立ち読み。
これは図書館で購入してもらうべく、リクエストを出しておこう!

 

さて、この本の中の「ナナフシ」の写真には「ナナフシモドキともいわれる」という解説がついているのが気になるネ。標準和名は「ナナフシモドキ」だったハズなので、「ホントの名前はナナフシモドキだけれど、通常はナナフシと呼ばれる」旨を記すのがスジじゃないかしらん?
それともホントに名前(標準和名)が変わったのかな?

 

 分子生物学的手法が一般的になってきた1980年代後半以降、様々な形で見なおしが行われていることを知っているので「従来とは異なる表現」があると「その情報源(学会での発表など公式なモノ)はどこだ~!」と探し回ることになる。

 

 また、そもそも論だけれど、ナナフシの標準和名はどこの誰が決めているの?ということが私には分かっていない。

 魚類の場合には日本魚類学会が標準和名検討委員会を設けているけれど、2017年の時点で「本日にいたるまで命名についての明文化された規則がないため、新しい名称の提唱、同名や異名の処理、改称といった行為は慣習によって行われているにすぎず、しばしば問題の合理的な解決を困難にしている。」と標準和名検討委員会要綱の中で述べている。

・参考:日本魚類学会の標準和名検討委員会の部分へのリンク;

日本魚類学会

・参考の参考:日本分類学会連合データベース委員会;

日本産生物の種名チェックリスト一覧 | 日本分類学会連合データベース委員会 - 日本分類学会連合

・参考の参考の参考;

https://science-net.kahaku.go.jp/contents/hint/RMB33_jpspecieslist.pdf


今回の表記は図鑑の著者の記載表現が悪いのか、それともホントに名前が変わったのか?真相はいかに?(涼しくなったら・・・夏が過ぎたら・・・それまで覚えていたら・・・ユルユル調べてみようと思ってます)

 

・参考:本の紹介(Amazonより)

Amazon.co.jp: 千葉の昆虫図鑑 : 大島 健夫: 本

 

追記: おぅ!こんな説をみつけた!

http://shizen.b.la9.jp/

 

以上