千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

ナガコガネグモ

<編集履歴> 2021年09月05日公開、2022年11月24日見直し更新(第1回目、全面的に改訂、写真追加)

 

 袖ケ浦市で見られる「黄色と黒の縞模様」を持ち、「網を張る」クモはおおむね三種類いる。コガネグモナガコガネグモジョロウグモだ。

 日本各地で見られるナガコガネグモArgiope bruennichiだが、そのウンチクの詳細はWikipediaやそのスジの専門の方のサイトを見ていただくことにして(サラリと他力本願モード)、散歩途中での見分け方は概ね次の通りだろうか。

・体長は25mm程度

・腹部は地が黄色で黒い横筋が10本程度走っている。コガネグモのような幅の広い帯は無い。

・お尻から背部中央にかけてうっすらと黒い縦筋が数本走っている。

コガネグモジョロウグモに比べると痩身であることが多い。

・雄は雌の半分程度大きさしかなく、私自身はその存在に気づいていない(よって写真は一枚も撮影していない)。2023年シーズン以降は気を付けて観察していこうと思っている。

写真1 花壇の網の上にいたナガコガネグモ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2020年9月8日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

写真2 トンボを捕らえたナガコガネグモ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=10。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2022年8月17日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

【卵のうとクモの子】

 白っぽい黄色の卵のうのすぐ上には直径25mm程度の黒い塊が見える。ん~?と顔を近づけてみたらクモの子の集団だった。撮影後にフッ!と息を吹きかけるとバラバラと飛び散っていった。なるほど、「クモの子を散らすように」とはこういうことか・・・。

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写真3 薄黄色の卵のうの上に集まっている子グモ。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0、内蔵ストロボ発光、手持ち撮影。トリミングあり。2021年9月5日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

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写真4 写真1の子グモの部分だけをトリミングしてご紹介。1mmにも満たない子グモがビッシリ。ざっと数えてみると見えるだけで150~180匹くらいか。EOS70D, EF70-200㎜F4L IS USM, ISO200, 1/250秒, f=8.0、内蔵ストロボ発光、手持ち撮影。トリミングあり。2021年9月5日、千葉県袖ケ浦市久保田

以上