千葉県袖ケ浦市周辺の生物など

千葉県袖ケ浦市や内房エリアの動植物のお話など。鉄道やヒコーキもあります。

ワカバグモ

<編集履歴> 2022年11月30日公開

 

 ワカバグモOxytate striatipesは体長10~13mm程度になる小さな緑色のクモで、袖ケ浦市内ではどこでも見られる。それもそのはずでロシア極東沿岸から韓国、中国。国内では北海道から九州、屋久島まで分布している。さらに大抵は木や草の葉の上で頭を下にして前側2本の脚をハの字型に開いて獲物を待ち構えているので「見つけやすい」のだろう。成体は9月ごろまで見られ、老熟幼生の姿で越冬するという。すなわちほぼ周年にわたり目につくクモだ。もっともマクロレンズでない普通のレンズを使って写真を撮る私は「撮りにくい」ために10mm程度以下の生物一般は撮影しない。このため紹介できる(秋から春に見られる)幼体の写真は持ち合わせていない。

 腹部はほっそりと縦長だが(一般的には腹が横に大きい)カニグモの仲間だ。

写真1 頭を下にして前脚を開いて獲物を待ち構えるワカバグモ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/250秒, f=11。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2021年4月8日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

写真2 ハエを捕まえた。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/160秒, f=9.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2022年5月6日、千葉県袖ケ浦市久保田

 

写真3 ハチの仲間を捕らえたワカバグモ。EOS70D, EF70-200mmF4L IS USM, ISO400, 1/125秒, f=8.0。手持ち撮影、内蔵ストロボ発光、トリミングあり。2021年4月24日、千葉県袖ケ浦市久保田

以上